CULTURE
エル・ファニングの演技が光る!3世代の家族の物語『アバウト・レイ 16歳の決断』
『アバウト・レイ 16歳の決断』
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自分らしく生きることは、簡単そうで簡単じゃない。「あなたらしさって、どういうこと?」と聞かれて即答できない人だっているだろう。でも、“自分らしさ”を探しながら生きるのが人生であって、日々のなかで“らしさ”を考える時がきたら、その時に考えればいいのではないか──。
『アバウト・レイ 16歳の決断』の主人公レイ(エル・ファニング)は、自分らしく生きるために、まずスタート地点に立ちたいと思っている。心も身体も男の子として生きたい、というのがレイの願いだ。男の子として自分らしく生きるためにホルモン治療を希望しているが、シングルマザーのマギー(ナオミ・ワッツ)も、レズビアンのおばあちゃんドリー(スーザン・サランドン)も、レイの願いを受け止めたい気持ちはあっても、なかなか決断できない。さらに治療の同意書には父親のサインも必要で、レイは生まれてから一度も会ったことのない父親に会いに行くことに……。
これはトランスジェンダーについての話ではあるけれど、トランスジェンダーを扱った問題作ではない。子供・母親・祖母、3世代の家族が、どう向きあうのか、どう乗り越えていくのかを描いた普遍的な家族の物語であり、自分らしさって何だろう、家族って何だろう、人を愛するってどういうことだろう、それに対する答えのヒントが散りばめられている。毎日の小さな決断から将来を左右する大きな決断まで人生は決断の連続、戸惑うことだってある。そういうときにこの映画を思い出すだろう。『アバウト・レイ 16歳の決断』は観た人の人生をそっと支えてくれる映画だ。
レイのボーイッシュ度 |
★★★★☆ |
マギーの自由奔放な恋愛度 |
★★★☆☆ |
ドリーのおせっかい度 |
★★★☆☆ |
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監督
ゲイビー・デラル
脚本
ゲイビー・デラル
ニコール・ベックウィズ
出演
ナオミ・ワッツ
エル・ファニング
スーザン・サランドン
リンダ・エモンド
テイト・ドノヴァン
サム・トラメル
配給
ファントム・フィルム
2018年2月3日(土)、新宿ピカデリーほかにて、全国ロードショー
© 2015 Big Beach, LLC. All Rights Reserved.
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