CULTURE
奇才の創造性と人生観にひたすら驚く88分『デヴィッド・リンチ:アートライフ』
『デヴィッド・リンチ:アートライフ』
デヴィッド・リンチと言えば、映画監督としてのデヴィッド・リンチを想像する人がほとんどだろう。カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞した『ワイルド・アット・ハート』、監督賞を受賞した『マルホランド・ドライブ』などで知られ、最近は『ツイン・ピークス』の続編、『ツイン・ピークス The Return』を手掛けたことが話題となった。だが、この『デヴィッド・リンチ:アートライフ』は、監督としてではなく、アーティストとしての彼の日常を映し出したドキュメンタリーだ。
通常ドキュメンタリーというと、その人自身やその人の周りにいる人たちのインタビューで構成されることが多いが、今回はデヴィッド・リンチしか出てこない。本人が自分の過去を語る手法になっている。撮影したのは、ジョン・グエンという監督だ(他にも2名共同監督がいる)。過去にドキュメンタリー『リンチ1』『Lynch2』を撮っていることもあり、インタビューで心を開かないことで有名なデヴィッド・リンチにものすごく近づいている。
どんな少年だったのか、なぜ画家を目指したのか、そこからどうやって映画監督の道が開けたのか、どんな恋愛をしてきたのか──彼自身が語る。撮影時に取りかかっていた作品の創作過程も描かれる。何を作っているのか、何を考えているのか、まるで彼の頭のなかを覗いているような感覚であり、かといって、覗いたからといって完全に理解できるわけでもない。彼のアートと共にある日々を、人生を、ずっと見ていたいと思えるほど、とても興味深い。
リンチの告白度
★★★★☆
リンチの謎めき度
★★★☆☆
リンチの芸術度
★★★★★
監督
ジョン・グエン
リック・バーンズ
オリヴィア・ネールガード=ホルム
出演
デヴィッド・リンチ
音楽
ジョナサン・ベンタ
配給・宣伝
アップリンク
2018年1月27日(土)、新宿シネマカリテ、アップリンク渋谷ほか、全国順次公開
©Duck Diver Films & Kong Gulerod Film 2016
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