CULTURE
糸と編み物ってこんなに素敵なアートだったんだ!『YARN 人生を彩る糸』
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『YARN 人生を彩る糸』
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名詞としての「yarn」は、織物や編み物に用いる糸のこと。動詞としての「yarn」は、面白い冒険談をたっぷり話し楽しませること。今回ピックアップした『YARN 人生を彩る糸』は、糸を紡ぎ、編み、表現する、糸にまつわる4組のアーティストたちが、いかに糸に魅せられ、どんな活動をしているのか、彼らの冒険を映し出していく、北欧アイスランド発のクラフト・アート・ドキュメンタリー。
アイスランド生まれのティナは、かぎ針編みのニットを作ってはゲリラ的にその作品で街を彩っていく。ポーランド出身でニューヨーク在住のオレクは、編み物をアートとして認めさせたいと、全身ニットの集団と街を練り歩くなど独自のスタイルでアートの世界と向きあっている。スウェーデンで創立し世界的中で活躍するコンテポラリーサーカス団のサーカス・シルクールは、白い糸だけで構成された真っ白な舞台をみせる。東京生まれの堀内紀子は、テキスタイル・アーティストとして彫刻を作っていたが、ある展覧会をきっかけに、子供たちのためのハンモックの遊具を世界中で作り続けている。
ウナ・ローレンツェン監督の選んだ4組のアーティストたちを通して、なぜ編み物はアートとして認められないのか……という疑問を持ち、糸への興味は確実に高まるだろう。個性豊かな登場人物たちが創り出すカラフルで芸術的な作品たちからは、1本の糸の可能性に驚かされるだろう。そして自分でも「編み物をやってみたい!」と思ってしまうほど、糸と編み物の魅力にハマり、もっとその世界を知りたいと思うはず。
| 芸術度 |
★★★★☆ |
| 北欧度 |
★★★★☆ |
| 冒険度 |
★★★★☆ |
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監督
ウナ・ローレンツェン
脚本
クリスチャン・アロラ
撮影
イガ・ミクラー
出演
オレク (かぎ針編みアーティスト)
サーカス・シルクール (コンテンポラリーサーカス)
ティナ(ヤーン・グラフィティ・アーティスト)
堀内紀子(テキスタイル・アーティスト)
ナレーション:バーバラ・キングソルヴァー
提供・配給
ミッドシップ+ kinologue
2017年12月2日、渋谷シアター・イメージフォーラム他、全国順次公開
© Compass Films Production 2016
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