CULTURE
旅は日常の中にある、三宅唱監督最新作『旅と日々』
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『旅と日々』
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まるで海辺の波音が聞こえてくるような、一面の銀世界を歩く雪の感触を感じるような、夏の日々から冬の日々へ。映画『旅と日々』は、日常の延長にある旅が映し出されます。
つげ義春の漫画『海辺の叙景』『ほんやら洞のべんさん』、この2作をもとに、映画『ケイコ 目を澄ませて』、『夜明けのすべて』の三宅唱監督が現代的にアップデートして映画化。
海岸でぼんやりと過ごしていた夏男(髙田万作)が、陰のある女・渚(河合優実)と出会う——脚本家の李(シム・ウンギョン)が手掛けた映画のシーンからこの物語は始まります。
自分の脚本に自信のない李は、魚沼教授(佐野史郎)の何気ないひと言と彼がもたらした出来事を機に旅に出ることに。無計画のまま降り立ったのは、雪深い町。たどり着いたのは、ものぐさなべん造(堤真一)が営む古びた宿でした……。
旅とは、日常から離れて別の日常を味わうこと。この『旅と日々』に映し出される旅は、決して華やかな旅ではないけれど、登場人物たちが見つめる風景に引き込まれ、彼らが交わす言葉が染みこんでくる。
ああ、こういう時間が贅沢なのかもしれない、と感じる瞬間が何度も訪れる。物語がシンプルであるほど俳優の演技が際立ち、演技派と言われる俳優たちの繊細で感情豊かな演技を存分に堪能する。
とても静かな映画です。そして、1シーン1シーンが記憶に残る映画です。
| 鉛筆&ノート度 |
★★★★☆
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| 脱スマホ度 |
★★★★★
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| 少しスリル度 |
★★★☆☆
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原作
つげ義春『海辺の叙景』『ほんやら洞のべんさん』
監督・脚本
三宅唱
出演
シム・ウンギョン
堤真一
河合優実
髙田万作
佐野史郎
斉藤陽一郎
松浦慎一郎
足立智充
梅舟惟永
配給
ビターズ・エンド
2025年11月7日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、テアトル新宿ほか全国ロードショー
Ⓒ2025『旅と日々』製作委員会
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