CULTURE
彼女の人生に触れることで勇気をもらう!『スージーQ』
『スージーQ』
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スージーQは、女性ロックシンガーの草分け的存在として名前を刻んでいるスージー・クアトロのこと。この映画は、彼女がどのように音楽=ロックと出会い、どのようにスターになっていったのか、一連のロック・ナンバーと共に半生を追いかけたドキュメンタリーです。
そもそもスージー・クアトロって誰?という人もいるでしょうし、ロックはそんなに興味ないんだけど……という人もいると思います。ですが、それでもこのドキュメンタリーを知ってほしいなぁと思うのは、彼女が女性として初めてロックの扉を開いた人物であるから──。
どんなジャンルにおいても、それまで男性メインだった世界に女性が参入することはそれだけでも挑戦で、続けることはさらに挑戦です。彼女が切り開いたのは、女性としてのロックミュージックの道。映し出されるのは主に1960~70年代の音楽シーンですが、当時は女性ミュージシャンはいても、女性“ロック”ミュージシャンはいなかった。ロック=男性というステレオタイプを打ち破り、新しい風を吹かせたのがスージー・クアトロなのです。
彼女のような人がいたからこそ、拓けた道がある。そこから受け取るのは、何かを始める勇気、あるいは手放す勇気。自分自身がやってみたいと思うことに挑戦してみよう!という気持ちにさせてくれるんですよね。一歩踏み出さなければ変わらないことを教えてくれます。
しかも、映画を観ると分かりますが、スージー・クアトロの肩書きは、歌手、作詞・作曲家、ベーシスト、作家、女優、ラジオパーソナリティ、詩人……実に多いのです。学校でも仕事でも、私たちは「こうあるべき」「これが一般的」「これが普通」と枠にはまりがち。そんな思考を壊してくれるスージー・クアトロが、めちゃくちゃ格好いいのです。勇気をもらうのです。
ロック度 |
★★★★★
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ファッション度 |
★★★★☆
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女性の生き方度 |
★★★★★
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監督・製作
リーアム・ファーメイジャー
編集
サラ・エドワーズ
撮影
ジャック・イートン
ジェームズ・ナトール
デヴィッド・リチャードソン
出演
スージー・クアトロ
ジョーン・ジェット
デボラ・ハリー
シェリー・カーリー
リタ・フォード
アリス・クーパー
配給
アンプラグド
5月6日(金)より全国順次公開
©The Acme Film Company Pty Ltd 2019
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