CULTURE
伝説的コミックの実写映画化!『ホリック xxxHOLiC』
『ホリック xxxHOLiC』
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○○の映画化──その○○に当てはまるのは、小説、漫画、ゲーム、曲、さまざまな原作。今回の『ホリック xxxHOLiC』は、CLAMP(女性4名からなる創作集団)の漫画の実写映画化です。
原作漫画は全19巻、最終巻から10年以上経ちますが、その世界観は今読んでも色褪せることなく、むしろ新しい視点を与えてくれます。現実とファンタジーが入り混ざるその世界で描かれるのは、視えないものの存在、願いと対価の関係性、運命的な出会い……など、一見、現実ではあり得ないような出来事。でも、その出来事の背景には、私たち自身も大いに共感できる「気づき」や「思考」がある。
たとえば、物語の舞台となる“ミセ”を訪れた者は、願いを叶えることができますが、願いを叶えるには対価(=代償)が必要で、それはお金ではなく、願いに見合ったものを“ミセ”の女主人・侑子(柴咲コウ)に差し出さなければならないのです。
主人公の四月一日(わたぬき/神木隆之介)は、人の心の闇に寄りつく“アヤカシ”が見えないようになりたいという願いがあり、その願いの代償となるのは、彼にとって一番大切なもの。しかし、何が大切なのか分からない四月一日は、侑子の“ミセ”で家政夫として働きながら、大切なものを探す日々を送ることになります。
“ミセ”で暮らすなかで、高校の同級生、百目鬼(どうめき/松村北斗)やひまわり(玉城ティナ)という友だちができたり、魔女だという女郎蜘蛛(吉岡里帆)と彼女の手下であるアカグモ(磯村勇斗)に狙われたり、いろいろな経験をしながら、四月一日は成長していきます。その先にあるのは……。
独特の世界観なので、原作を知らないとその世界にどっぷり浸れないのではないか?という不安もあるかもしれないですが、初めて触れる人でも分かりやすいストーリー展開になっています。そして、ダーク感のある物語を色鮮やかに描いていく、蜷川実花監督が創り出すビジュアルが何とも美しい。その美しさは大きなスクリーンで体験して欲しいと思うのです。
それぞれのキャラの色っぽさ度 |
★★★★☆
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印象的なセリフが多い度 |
★★★★☆
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SEKAI NO OWARIの主題歌もいい度 |
★★★★☆
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監督
蜷川実花
原作
CLAMP「xxxHOLiC」(講談社「ヤングマガジン」連載)
脚本
吉田恵里香
出演
神木隆之介
柴咲コウ
松村北斗
玉城ティナ
趣里 / DAOKO
モトーラ世理奈
磯村勇斗
吉岡里帆
配給
松竹
アスミック・エース
4月29日(金・祝)
©2022映画「ホリック」製作委員会
©CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./講談社
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