CULTURE
手紙と嘘とSNSを題材にしたミュージカル映画『ディア・エヴァン・ハンセン』
『ディア・エヴァン・ハンセン』
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“嘘”をつくことは良くないと分かっていても、相手を悲しませないために、心配させないために、思いやりからついてしまう嘘もありますよね。この映画『ディア・エヴァン・ハンセン』の主人公がついた嘘も相手を思いやってついた“やさしい”嘘でしたが、事実とは異なるその嘘は、あっという間にSNSを通して世界中に広がってしまいます。
物語のはじまりは一通の手紙。高校生のエヴァン・ハンセン(ベン・プラット)は孤独な青年で、学校に友人はいなく、父親は幼い頃に家を出ていき母親と二人暮らし。仕事に忙しい母に孤独感を打ち明けられずにいました。ある日、セラピストからの宿題で自分宛の手紙を書いたエヴァン。「親愛なるエヴァン・ハンセンへ」から始まるその手紙には、自分の本当の気持ち、また想いを寄せるゾーイへの気持ちも込められていました。
そんな大切な手紙を、あろうことかゾーイの兄で同級生のコナーに持ち去られてしまいます。そしてその直後、事件が──。コナーが自らの命を絶ってしまったのです。コナーの持っていた手紙を彼の両親は遺書だと思い込み、エヴァンはつい嘘をついてしまいます。自分はコナーの親友だったと。
勘違いされたことでついてしまった“やさしい”嘘は、ずっと孤独だった青年の人生を大きく変えます。けれど、嘘をついている、真実を隠している、そのことが苦しくもあり、エヴァンは……。という物語を音楽と共に描いていきます。
そう、この映画はブロードウェイミュージカルの映画化。主演のベン・プラットは舞台版でもエヴァンを演じ、トニー賞、グラミー賞、エミー賞に輝いています。ミュージカル映画はあまり観ないという人であっても、この物語はSNSを題材にしていたり、音楽を『ラ・ラ・ランド』や『グレイテスト・ショーマン』のチームが担当していたり、きっと興味深く観ることができると思うんです。
共感度 |
★★★★☆
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音楽度 |
★★★★☆
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青春度 |
★★★★☆
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監督
スティーヴン・チョボスキー
出演
ベン・プラット
エイミー・アダムス
ジュリアン・ムーア
ケイトリン・デヴァー
アマンドラ・ステンバーグ
ニック・ドダニ
ダニー・ピノ
コルトン・ライアン
配給
東宝東和
11月26日(金)より全国ロードショー
© 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.
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