CULTURE
女性の可能性を広げてくれる映画『約束の宇宙(そら)』
『約束の宇宙(そら)』
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宇宙についてのこと、興味ありますか? ニュースなどで、ロケットの打ち上げや宇宙飛行士たちによる国際宇宙ステーションでの活動を目にすると、いつの日か、一般人が宇宙を旅する日が訪れるんだろうなと未来の可能性に心が躍ります。
宇宙はワクワクする世界であるからこそ、宇宙を題材にした映画は、インパクトのある映像だったり、見たことのない美しい風景だったり、あるいは想像し難い危険や恐怖があったり、どちらかというと非日常を思い浮かべるかもしれませんが──。
今回ピックアップした映画『約束の宇宙(そら)』は、エヴァ・グリーンの演じる女性宇宙飛行士サラを主人公にした物語。彼女が宇宙飛行士として選ばれて、宇宙へ旅立つまでの努力や葛藤、そして娘との絆が描かれます。決して派手な映画ではないけれど、宇宙飛行士という狭き門を通過した1人の女性の日々、宇宙飛行士として、母親としての日々が描かれます。そこには女性が共感するエピソードも。
女性だから男性だからという区別がなくなりつつある時代ですが、この映画を観ると、まだまだ男性優位の世界に女性が進出することの難しさ、進出できた後の大変さがあるのだと痛感します。サラというキャラクターを構築するにあたり、監督&脚本のアリス・ウィンクールは長年自分のなかにあった疑念に向きあったそうです。それは、女性主人公の映画の場合、ヒーローであるのと同時に母親であるキャラクターはほとんど存在しないのではないか、ということでした。
「これまで製作されてきた映画では、あたかもヒーローと母親が相容れないものかのように、2つの要素を1人の人物に投影したキャラクターが見当たらない」(アリス・ウィンクール監督)
それをサラに託したわけです。女性だからこうすべき、母親になったこうすべき、女性は○○すべき、そんな○○すべきから開放してくれるのもこの映画の魅力です。ああ、サラのように自分の人生を自由に生きていいんだ、そう思わせてくれる。どんな決断をしても、自分自身が選んだものであれば後悔しなくていい。そんなメッセージも受け取ることができ
ます。
すべてのロケーションは本物!度 |
★★★★☆
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エヴァ・グリーンのトレーニング度 |
★★★☆☆
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エヴァ・グリーンのトレーニング度 |
★★★★★
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監督&脚本
アリス・ウィンクール
出演
エヴァ・グリーン
マット・ディロン
ザンドラ・ヒュラー
配給
ツイン
2021年4月16日(金)、TOHO シネマズ シャンテほか全国ロードショー!
©︎Carole BETHUEL ©︎DHARAMSALA & DARIUS FILMS
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