CULTURE
このヒロインの情熱に拍手を贈りたい!『野球少女』
『野球少女』
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スポーツに限らずですが、自分が興味を持っていないスポーツやカルチャーって、「まあ、そんなに興味ないし」って通り過ぎてしまうこと、多いと思うんです。もちろん、出逢うか出逢わないかもご縁なので、基本は自分のなかでピンッ!ときたものを選んでいい。
ですが……興味を持てなくても観るときっと面白いのになぁ、この映画と出逢わず通り過ぎちゃうのはもったいないなぁと、激しく勧めたくなる映画もある。はい、前置きが長くなりました。今回ピックアップした『野球少女』は、野球に興味がなくても、韓国映画はあまり観なくても、それでも観たら心がじわりと熱くなる青春映画です。
主人公は天才野球少女のスイン(イ・ジュヨン)。その天才的な才能を華麗に描いたスポーツドラマではなく、才能はあるのに、女性というだけでプロへの道が閉ざされてしまう、さらに彼女の家庭は経済的に苦しくて、夢を語ることも夢を追い続けることも難しい。そんな恵まれた環境ではないなかで、ひとりの女性が自分の夢を実現しようと努力する物語です。やっぱり、ひたむきに頑張る姿って感動! しかもスインにはモデルとなった選手がいるんです。
それは、1997 年に韓国で女性として初めて高校の野球部に所属し、KBO(韓国プロ野球)が主催する公式試合で先発登板を果たした、アン・ヒャンミ選手。実在する選手を演じるということで、スイン役のイ・ジュヨンは特訓のすえ、すべてのシーンをスタントなしで演じきったそうです。ちなみに、スイン役のイ・ジュヨンに見覚えのある人、多いのではないでしょうか。韓国ドラマ『梨泰院クラス』でトランスジェンダーの料理長役を演じた、あの俳優です。
好きなものは好きと貫くスインは格好良くて、納得いくまで決して諦めない姿に心動かされて、その努力と情熱から勇気をもらう。普段、野球観戦をしない人にもしっかり想いが届く、とても真っ直ぐな映画です。
スインの情熱度 |
★★★★★
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スインの特訓度 |
★★★★★
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スインの恋愛度 |
★★☆☆☆
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監督・脚本
チェ・ユンテ
出演
イ・ジュヨン
『梨泰院クラス』
イ・ジュニョク
『秘密の森』
ヨム・ヘラン
『椿の花咲く頃』
ソン・ヨンギュ
『エクストリーム・ジョブ』
3月5日(金)TOHOシネマズ 日比谷他全国ロードショー
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