CULTURE
あの言葉の語源となった銀行強盗事件『ストックホルム・ケース』
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『ストックホルム・ケース』
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誰かを好きになったり嫌いになったり、そこには“これ”といった明確な理由があることも、自分でも説明がつかないこともいろいろで、その場にいて経験した人でないと分からない感情だってある……人の心の動きってほんとうに不思議です。
ストックホルム症候群──耳にしたことはあっても、語源を知っている人は少ないのではないでしょうか。ストックホルム症候群とは精神医学用語のひとつで、誘拐や監禁などによって拘束下にある被害者が、加害者と時間や場所を共有することによって、加害者に好意や共感、信頼や結束の感情まで抱くようになる現象のこと。1973年のスウェーデンの首都ストックホルムで、この言葉が生まれるきっかけとなった事件が起きました。スウェーデン史上、最も有名な銀行強盗として知られる5日間の立てこもり事件。今週ピックアップの『ストックホルム・ケース』は、その事件を題材にした映画です。
映画の主人公は、悪党のラース(イーサン・ホーク)。自由の国アメリカに逃れるために銀行強盗を計画、実行します。3人を人質に取り、犯罪仲間を刑務所から釈放させ、人質と交換に金と車を要求して逃走する予定でしたが、計画は思うようにいかず長期戦に。そんななか犯人と人質のあいだに不思議な共感が芽生え始めて……。
というのもラースは悪党ではあるけれど、どこかチャーミングで、格好いいところもあって、怖いけれど優しくて、計画的かと思えば間抜けなところもある、何とも言えない魅力を持っている。銀行強盗というと恐怖とか緊張が張り詰めた場面を想像しがちですが、「事実は小説よりも奇なり」えっ、なにその展開?という意外なことが次々と起きる!そのスリルとユーモアが何とも絶妙で面白いのです。
映画を観ている人も事件に巻き込まれてラースの魅力にハマっていく。理屈じゃない人間の心理を疑似体験できる映画です。
| イーサン・ホークにハマる度 |
★★★★☆
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| ボブ・ディランの音楽度 |
★★★★☆
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| 70年代のトーンと雰囲気度 |
★★★★☆
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監督
ロバート・バドロー
出演
イーサン・ホーク
ノオミ・ラパス
マーク・ストロング
クリストファー・ハイアー
ダールシャンティ・ローニー
ビー・サントス
2020年11月6日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿、UPLINK吉祥寺ほか
配給
トランスフォーマー
(C)2018 Bankdrama Film Ltd. & Chimney Group. All rights reserved.
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