CULTURE
世界中が騙された!?『ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏』
『ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏』
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“衝撃の実話”という見出しがつく映画はたくさんあって、今回ピックアップした『ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏』も嘘のような本当の物語。そんなことってある? そんな騙されかたってある? かなり驚きに満ちたスキャンダル事件の映画化です。
そもそもJ・T・リロイとは何者なのか? “彼”は、アメリカ文壇に彗星のごとく登場し、時代の寵児となった美少年作家。小説「サラ、神に背いた少年」は、女装の男娼だった“彼”の実体験に基づく物語としてベストセラーとなり『サラ、いつわりの祈り』として映画化もされていますが、実はJ・T・リロイの正体は女性だった! “2人”の女性が創り上げた架空の人物だった! この映画では、なぜ“彼女”たちは世界を騙したのか、その真相を描いています。
物語は、主人公のサヴァンナ(クリステン・スチュワート)が母のもとを離れ、兄ジェフ(ジム・スタージェス)の近くで新生活を始めるところから始まります。ジェフのパートナーのローラ(ローラ・ダーン)は彼と一緒にバンド活動をしていますが、実はベストセラー作家でもある。そう、小説「サラ、神に背いた少年」の作者です。
サヴァンナと出会う前までは、J・T・リロイは顔を出さない小説家という位置づけでしたが、ローラはサヴァンナに金髪のウィッグとサングラスで男装させることを思いつく。最初は小遣い稼ぎのつもりで、ローラに言われるがまま男装してJ・T役として写真を撮られるサヴァンナでしたが、次第に彼女自身もJ・Tにならずにいられなくなっていきます。そして、J・Tとして出会った女優のサラに本気で恋をしたことで、自分自身とJ・Tの区別があいまいになり、自我にめざめて……。
ローラとサヴァンナ、“2人”の女性がどうやってJ・T・リロイになったのか、その真相が描かれるなかで、それまで何者でもなかったサヴァンナがJ・Tに扮することで自分の道を見出していく、アイデンティティを探し求めていく物語でもある。世界を騒がせたスキャンダルの裏側にある「自分は何者なのか?」という自分探しに感動させられる奥深い映画です。クリステン・スチュワートとローラ・ダーンの演技も素晴らしい!
自分探し度 |
★★★★★
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ラブストーリー度 |
★★★★☆
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スキャンダル度 |
★★★★☆
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監督・脚本・製作総指揮
ジャスティン・ケリー
脚本・製作総指揮
サヴァンナ・クヌープ
出演
クリステン・スチュワート
ローラ・ダーン
ジム・スタージェス
コートニー・ラヴ
ダイアン・クルーガー
ケルヴィン・ハリソン・Jr
ジェームズ・ジャガー
デイヴ・ブラウン
配給
ポニーキャニオン
2020.2.14(金)シネマカリテ&YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開!
© 2018 Mars Town Film Limited
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