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6つの個が描くBiSH、無限の可能性

BiSHは、超越する。ジャンルを、心の距離を、そしてあらゆる壁を。
6つの個性が結合して生まれるのは、唯一無二のミュータント・ミュージック。
聴く者の感情をゆさぶるパフォーマンスの裏にある、6人の思想、生き様、そしてファンへの思いについて。

ー11月6日にリリースされたニューシングル「リズム」は、アイナさんが作曲、モモコさんが作詞を手掛けていますね。

アイナ・ジ・エンド(以下、アイナ):BiSHとしては初めての試みです。もともと、世に出す予定が全くないものだったんです。2016年に「この曲私がつくったんやけど、よかったら歌詞書いてみない?」って、モモコにデモを送って。
モモコグミカンパニー(以下、モモコ):アイナから曲をもらって、すぐに自分の感情とシンクロして、すらすら言葉が出てきました。ちょうどその時、アイナが手術のために活動休止することが決まっていたんですけど、デモの仮歌に入っていた「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ」ってフレーズが心境を表してるなと思って、そのまま活かしました。ただ、絶望や終わりではなく、その先に一筋の光があるっていうことを表現しています。

ーBiSHはみんな、そういう等身大の感情を持って、ステージに立っていますか?

アユニ・D(以下、アユニ):みんなありのままでステージに立っていると思います。周りから見える私と、私が実際に頭のなかで考えていることの間には、ギャップが生まれることもあるけど、ステージに立つ時と日常との間に、あまり差はないかな。
セントチヒロ・チッチ(以下、チヒロ):ありのままだからこそ、それぞれの個性が出ていて、それが集まってBiSHになっているんですよね。

ーそれぞれの個性の集合体、ミュータントみたいだなって思っていました。

チヒロ:まさにミュータントって言葉がぴったりかも。
アイナ:振り付けをしている時も、6人それぞれ魅力が違うなと感じます。ある種、客観的に見ている部分があるんですよ。性格も、趣味も、生き様も違うし、パーソナルカラーも違う。様々な要素の集合体なのかなって。

ー全然異なる6人がBiSHとして生きていく上で、それぞれどんな瞬間に喜びを感じているのか、聞いてみたいです。

チヒロ:私は、音楽に救われて、音楽に人間にしてもらったと思ってます。だから、お客さんから「BiSHに救われたよ」って言ってもらうと、すごくうれしいんですよ。自分がそうだったように、救われる人がいるなら歌い続けたい。
アユニ:音楽をやっていく上で、受け取ってくれる人がいるってことは本当にうれしいことですよね。一方的にこっちから投げていくだけじゃなくて、返してもらえるってこと。ライヴの瞬間はもちろん、曲を聴いて、感想を伝えてもらうことも。それって当たり前じゃない。私は今、BiSH自体が自分の趣味や生活になっていて、生きてて楽しいし、うれしい。これが人生だなって感じです。
モモコ:この世界に入らなければ見えなかったもの、会えなかった人がたくさん。ファンの人からのお手紙に、歩んできた人生とか、救われたこととかがたくさん書いてあって、「わかるよ」って思うんです。私はずっとひとりで生きてきたような気がしていたけど、少しだけ味方ができたような気がして。

ーある意味で、何よりも深い心の交流がそこにあるんですね。

モモコ:そうですね。年齢、性別、世代、生き方、何もかも違う人達に私達の音楽が響いて、その人達から言葉が聞けることなんて、なかなかないですよ。貴重な経験をさせてもらっています。

ー様々な人の生活や感情が見えてくるなかで、自分がそこに引っ張られてしまうことはないですか?

モモコ:食らったりすることは、正直あります。でも、それが力になるんですよね。なんのためにやってるんだろう? って思い悩む時もあるけど、そういう時は聴いてくれる人の言葉を思い出しています。
アイナ:すごく似てて、どうしよう(笑)。私は基本的に「生きてて申し訳ない」って幼少期から感じていたんですけど、ライヴしている瞬間にはそれを全く感じないし、ファンの方が「BiSHが生きがい」って言ってくれると、「生きてて良かったんだ」って素直に思います。心の奥に持っている承認欲求みたいなものって誰もが抱えていて、ライヴの瞬間はそれがお互いに満たされる。だから、私にとってライヴは特別ですね。

ー「生きてて申し訳ない」と感じてきたのは、どうしてでしょう?

アイナ:私だけ感覚が違う、考え方が違う、みたいな瞬間って誰しもあると思うんです。でも大抵の場合は、その場の空気を読んだり、「たしかに!」っていう便利な言葉を使って乗り切ったりしますよね。私はそれができなくて、小学生の頃から自分はズレてるなーって感じていました。「なぜ私は生きてるのか?」みたいなことも、よく考えていたんです。そんな時に太宰治の本に出合って「生きてて申し訳ない」って言葉を見つけて、こんなふうに感じたっていいんだ! って思ったんですよ。

ー居所のなさのような感覚が、BiSHに活かされているのかもしれません。みんなファンに対する思いが強いんですね。

ハシヤスメ・アツコ(以下、アツコ):私は、テレビ番組に出た瞬間がいちばん楽しいです。見てた番組に出られたっていうのはうれしいし、自分のなかでテレビに出てる人はすごい人っていうのがなんとなくずっとあったので、画面のなかの人になれたっていうのはうれしい。
アイナ:ハシヤスメは、ずっとアメトーーク出たいって言ってたよね。
アツコ:2016年からずっとつぶやいていたので、3年越しの念願でした。歴代がパフューム、ミスチル、ビーズ。そこに並んでしまったという変な勘違いを生みかねない……。
リンリン:私は、自分の変化に気づけたこと、かな。パフォーマンスの変化とか、いろんな人と関わるようになったこととか。メンバーも私にとっては普段だったら関わらないような人達なんです。人間関係が変わって、考え方も変わって、良かった、って思う。

ーどんなふうに考え方が変化してきたんですか?

リンリン:努力する姿勢ですね。でも、もっと無理をする必要があるなって思う。基本的に焦れないので、意識してやらなきゃやばい、って感じなんです。

ー何かに挑戦したいという人達に、自分達のような生き方をおすすめしますか?

アツコ:やりたいことはやったらいいんじゃないですかね。です。

ー結論、出ましたね(笑)。

チヒロ:自分のやりたいことを好きなだけやってほしいって思います。私達は音楽をやっているけど、それ以外のことでも。なんでも。

ーまず、好きなことを見つけることが大事なのかもしれません。

チヒロ:そうですね。私はずっと音楽が好きで、最近、自分がヒーローだと思っていた人と対バンができたりして、やってきて良かったなって感じるんです。
アユニ:行動してみないとどうにもならないっていうことを、BiSHに入って学びました。何かをつくったら、世に出してみるのがいい。どう評価されるかはわからないし、出すことに意味があるかはわからないけど、足を踏み入れないと何も始まらない。行動したその先で、思いもかけないことが起きることもある。BiSHとして生きてきた3年間で、続けることの意味を日々実感しています。
モモコ:何かを発信するのって、気持ちのいいものかもしれないけど、自分がしっかりしていないとどこかに飛んで行ってしまったり、一本調子で常に上手くいくわけでもない。でも、上手くいかない時に、その先の一歩を踏み出せるのが強さだと思うし、がらっと人生を変えようとする前に、自分の身の周りに目を向けて、自分らしく生きることを少しずつ始めるのがいいのかなって。

ー自分らしく、ってすごく難しいですよね。モモコさんは、人前に立つなかで自分を見失いそうになる瞬間はありますか?

モモコ:人前に立つと、いろんな人の目で、いろんな見方をされるし、自分がこうだって思っても簡単にへし折られてしまったり、そこでうろたえたりもします。でもそれってある意味で自然なこと。ぼんやりしていると吸い取られて、「あれあれ?」ってなっちゃうので、しっかり自分を持たないといけないな、と思っています。
リンリン:私は、あんまり、おすすめはしないですね。売れてる人ってめちゃくちゃいろいろ考えてるし、ふざけてる人だって意図を持っている。めちゃくちゃ考えた上で、「これだ」って思うならそれをやればいいですけど、ヴィジョンが見えないまま、未来がわからないままなら、やらなくていいんじゃないかなって思う。

ーそういう考え方もできますよね。アイナさんはいかがですか?

アイナ:私は、まだ頑張っている途中なので、人に自信を持って言えないんですけど、ひとつのことを極めたら無敵だって思うんですよ。ジャズダンスを4歳からやってきて何があってもやめないでいたらダンスの基盤ができていて、別のジャンルを踊っても、自分のニュアンスを出しながら応用できる。何かを極めた人って、精神が強くて、何をやっても自分の色に持っていける気がして、憧れます。私もダンスをもっと極めて、歌ももっと上手くなればいいかなって。まずは、ひとつのことを極めたら強くなれるんじゃないかな。

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※当選者にはTwitterダイレクトメッセージにてご連絡し、お送り先など伺います。
※応募期間 1月14日〜1月27日

INFO.

BiSH Double A-side Major 6th single
『KiND PEOPLE/リズム』
avex traxより発売中

Profile
BiSH/ビッシュ

アイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチ、モモコグミカンパニー、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・D からなる“楽器を持たないパンクバンド” BiSH。2015年3月に結成し、5月にインディーズデビュー。最近では、EX『アメトーーク!』にて「~クセがすごい女性グループ~BiSHドハマり芸人」が放送され一躍話題に。現在、史上最長の19カ所23公演をまわる全国ホールツアー『NEW HATEFUL KiND TOUR』を絶賛公演中。

STAFF

MODEL: BISH
PHOTOGRAPHY: KENTA SAWADA
STYLING: MASATAKA HATTORI
HAIR: MIHO EMORI(KIKI INC.)
MAKEUP: CHIHIRO YAMADA
INTERVIEW&TEXT: TAIYO NAGASHIMA
EDIT: SAYURI SEKINE
DESIGN: SHOKO FUJIMOTO