HOME > It's Work Time vol.8 shizen/the oversea owner, hair stylist Koshi 2/4

求められるスタイリングは NYも日本も一緒
それは若いスタッフが 頑張ってくれているおかげ

-その後2008年日本進出となるTHE OVERSEAをオープンされていますよね。出店場所にサロンの激戦区でもある南青山を選んだ理由は?

これはものすごく単純な話で、NYでやっていたお客さんから「また東京でもやってほしい」とお願いされたのがきっかけで、東京でいちばん便利なのは南青山かな、くらいの理由です。今思えば別に場所はどこでもいいような気がするんですよね。

-THE OVERSEAという店名はどういう由来で命名されたんですか?

昔、Journal Magazine(以下Journal)という雑誌があって、その雑誌がやっていたJournal Galleryというダウンタウンのアーティスト達を取り上げているエッジィなギャラリーがあるんです。そこがNYで最初にお店を出したところのすぐ隣にあって、そこのギャラリーの子達とすごく仲が良かったんですよね。日本進出する前、「僕らが東京にお店を出すんだよね」と話した時にJournalの編集長だったマイケルが「じゃあ一緒にお店の名前を考えようか」と考えてくれた名前が“NYでやっていることが海を跨いで自分の国に帰る”という意味のTHE OVERSEAなんです。

THE OVERSEA HPより引用 theoversea.com/diary/

-では、SHIZENは?

あくまでも自分達が自然体で仕事できればなと思った時に、自然を英語にしてNATURALとか考えましたがちょっと恥ずかしい感じがするので、日本語で呼び方がおかしくて何言っているかわからないくらいのほうが外国人にウケるんじゃないかと思って(笑)。僕らもわからない英語の響きがたまにいい感じに聞こえることがあるから、その逆で面白いだろうと思ってSHIZENにしました。

-NYでも日本でも美容師=ITガールみたいなイメージがありますが、スタッフを採用する選考基準はあるんですか?

いえ、特にこれといったものはないんですが、自分達がこういう表現をしていると自然とそういう人達が寄ってきてくれるんじゃないかな。新しく一緒にやりたい、入りたいと思ってくれる人達が続いて今の仲間があると思います。

-新入社員も採っているんですか?

随時募集はしているんですが、なかなか……。でもさすがにNYの人が足りなくて、新しい子を6人採用しました。材料屋さんにも言われたんですけど、ありがたいことにサロンの人達がいちばん良いと思っているサロンはうちだって言ってくれてるらしいんですよ。美容師が認める美容室だって。でも、だからといって選考基準が厳しいわけではないと思うんですが、厳しいと思われているみたい。本当に僕達とフィーリングが合って「一緒にやりたい」って言ってくれる人ならぜひ。フィーリングが大事だと思うので、実際にここに来てみて「この感じ違うな」って思うのであれば違うんだと思います。

-SHIZEN BROOKLYNでは店舗拡張されたと伺いましたが?

THE OVERSEAの店内の8倍くらいの広さで16面使っているのですごくゆったりできますよ。

-現在もヘアスタイリストとしてサロンに立っているんですか?

はい、立っています。NYのSHIZENと東京のTHE OVERSEAを行き来しているのは僕と、クリエイティヴディレクターのYOKOだけで、そうするようになってからもう12〜13年くらい経ちますね。1カ月ずつ入れ違いでスイッチしています。

-NYと日本で求められるスタイルに違いはありますか?

うちの場合は一緒なんじゃないかな。奇抜なカラーリングやカットを求めてきてくれるお客さんが多くて、それはNYでも日本でもリンクしていると感じています。来てくれるモデルやお客さんのヘアスタイルのイメージが変わらないのは、若いスタッフ達がすごく頑張ってくれているからだと思います。ただ、NYのほうがもっとカラーがぶっ飛んでいるかもしれないですね(笑)。日本は地毛を生かしたり、カラーを長持ちさせたいっていうのもあってナチュラルなヘアスタイルも多いですが、NYでは地毛の色を生かす人がまずいない。毎日ブリーチのオンパレードです(笑)。日本人に比べて髪色が抜けやすく色が入りやすいので、水色にしたりピンクにしたり、カラーチェンジが激しいですね。

-ヘアスタイルはお客さんからのオーダーが多いですか? “お任せ”みたいにスタッフからの提案ですか?

最近はお任せが増えたかもしれないです。うちのサロン、Instagram(以下インスタ)でたくさんヘアスタイルをアップしているじゃないですか。やはりこれを見て「あの感じがやりたい」とか「このカラーがしたい」ってオーダーしてくれる人が増えてきていますね。

-インスタの投稿に対して、KOSHIさんがアドバイスをされることもあるんですか?

ありますね。僕達が意見を言ってOKが出たらアップするという感じでコントロールをしています。

-インスタの撮影方法にもこだわりが?

そうですね。そのモデルとヘアのイメージに合うように撮影しています。僕を含めスタッフ全員がインスタに投稿する写真自体も1つのシューティングだと思って臨んでもらっているんです。最近、壁紙を使った撮影はうちがやり始めてからいろんな美容師さんが真似してくれているらしいですね。

-インスタはサロンにとって重要なツールに?

うちのサロンはホットペッパーとかに載せていないんです。なので、インスタがいちばん重要ですね。新規顧客を取り込むにはこういう予約サイトと連動させるのが一般的だけど、掲載しないようにしているのは、サイトのなかにもいろんなサロンが軒を連ねているし、サロンの個性や自分達のやり方はたくさんあるので、もっと自己発信を強めたほうがいいんじゃないかと思って。

-では、新規顧客は口コミからが多いですか?

そうですね、口コミで急激に増えている感じはしています。本当に人手が足りないくらいめちゃくちゃ忙しいんです。ありがたいことに1カ月先くらいまで予約が入っていて、それでも毎日たくさんの電話がかかってきて、ウェイティングリストもパンパンで、本当に捌ききれないくらい。SHIZENは「今NYでいちばん忙しいサロン」って言われているんです。それは僕だけの力ではなくて、スタッフ達がピュアにサロンを信じて仕事を楽しんでいるからこうなっているだけ。僕はただそのきっかけを作っただけなんです。でも、今はもう掃除も自分達では手が回らないくらい忙しいので、掃除の人を雇ったり、レセプションの子も日替わりで4人います。

-毎シーズン、テーマを設けたりしているんですか?

それは全くないんですが、例えばモデルにしても誰をやってもいいという訳ではないんです。そのモデルがうちっぽいモデルなのかどうかという判断もしています。そのあとは、そのモデルでどうヘアを作るのかを文章でまとめて提出してもらう。ヘアをやる前から意外と詰めているんですよ。

-SHIZENもTHE OVERSEAもいち早くアップカミングなモデルやアーティストをキャッチしていますが、どうやってハントされているんですか?

基本的に自分たちの美容観、世界観みたいなフィロソフィーをしっかり持っています。ハイファッションでもモードでもない、ストリートとモードの間を行き来している少しアヴァンギャルドなヘアサロンだと思っていて、東京でもやっているようにモデルのヘアを手掛けるっていうのはNYでも意識しています。そのなかでNYLONでも登場しているNYのアーティスト・サブリナとかも出てきたんだと思いますね。今ではそういう子がたくさん来てくれていますよ。

-レセプションの方も自らハントしたんですか?

レセプションのジェーンという子は、ハントというよりprocell(プロッセル)というすごくいいヴィンテージショップに行った時にナイスな店員がいるなと思って話しかけた子です。その当時彼女はprocellで働いていましたが、うちでレセプションを雇おうと募集をかけた時にジェーンが来てくれて。4人の内の1人はジェーンが紹介してくれた子なんです。みんな個性的ですよ。

KOSHI

1974年8月12日生まれ。2005年にNYにてSHIZEN 、2008年に南青山にてTHE OVERSEA をオープン。その後、ブルックリン・ウィリアムズバーグにSHIZEN BROOKLYNとして拡張オープン。NYとTOKYOを毎月行き来し、サロンワーク、シューティングなどをこなしながら、両店を運営している。2020年はロンドンに進出予定。

Instagram @koshi007

SHIZEN Brooklyn

@shizenbrooklyn
ADD. 57 N 6TH ST (Between Whythe Ave & Kent Ave) Brooklyn NY 11249
TEL. 347-529-6517
Close on every Tuesday.

THE OVERSEA

@theoversea
ADD. 東京都港区南青山3-7-16 キラキラビルB1
TEL. 03-6319-5066
火曜日定休日

ILLUSTRATION: SHUHEI UCHIDA

INTERVIEW: SHOKO YAMAMOTO

EDIT: KAHO FUKUDA

WEB DESIGN: AZUSA TSUBOTA

CODING: JUN OKUZAWA

 



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