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CULTURE

2019.08.14

It's Work Time vol.4 roaster Kenji Sakaguchi

夢を追い続ける全ての人へ発信するお仕事連載

憧れの仕事の裏側にある苦悩や極意に迫るインタビュー連載。今回は、誰もがしる俳優として活躍した後、コーヒーロースターの道を選び自身の焙煎所を構える坂口憲二にフィーチャー。 誰もが知っている坂口憲二の、誰も知らなかった素顔に迫った。

NYLON.JPでは
インタビューの全貌を掲載。
インタビュー前半は
NYLON JAPAN 9月号にも
掲載しているよ。

旅をきっかけに自分本来の感覚が取り戻せた
知らない世界、知らない出会いが待っている

-まずは坂口さんの子供時代について教えてください。

男同士でずっとふざけあっているような子供で、それは今もあまり変わってないですね。親父がプロレスラーだし、スポーツが好きな“健康優良児”だったと思います。中学3年生の頃、先輩が連れてってくれて初めてサーフィンをやってみたんだけど、「女の子にモテたい」みたいな淡い思いもありました(笑)。

-実際、相当モテたのでは?

いや、全然ダメなんですよ。性格がシャイで奥手なので、好きな子にはどう接していいかわからなくて。自分から好きになっても、フラれてばかりでした(笑)。今も器用にはなれていないですね。

-坂口さんといえばサーフィンのイメージですが、中学3年生からずっと没頭されているんですか?

本格的に始めたのは高校を卒業してからハワイに留学したタイミング。「憧れのハワイだ!」なんてうかれていたのもつかの間で、学生だからお金もないし、貯金も使い切ってしまって、残ったのはサーフボードだけでした。でも海はタダだから、友達と一緒に毎日サーフィンするようになったんです。初めて立てた時のことは鮮明に覚えています。とにかく気持ち良くて、今でもあの感覚を追い求めてサーフィンをやっています。

-モデルとしてデビューするきっかけは?

ハワイにいる時に、街のガイドペーパーのモデルを少しだけやっていたんですけど、日本に帰ってきてからは雑誌『MEN’S CLUB』のモデルに。全然向いてなかったですね(笑)。恥ずかしいし、カメラの前に立つと何していいかわからない。先輩を見て、ポージングの真似ばっかりしてましたね。

-その後、俳優へと転身されますよね。

いくつかオーディションを受けることになって、運良く決まって青春ドラマに出演しましたが散々でしたね……。本当に向いてないな、と本気で思いました。2度とやらないって言う俺に、社長が「もうひとつだけオーディションを受けてみたら?」と勧めてくれたのが『池袋ウエストゲートパーク』でした。その時の役が、ドーベルマン山井。金髪でピアスしてて人殺しみたいな見た目で……(笑)。

-よく覚えています。

普段の自分とは正反対の役柄だったんですよ。生まれて初めて金髪にして、ピアスを着けて、本物じゃないけどタトゥも入れて。それで思い切って演技をしたら、気持ち良かったんですよね。自分とは全く異なる役柄に入り込んで、芝居の奥深さと魅力に触れられたんだと思う。同世代の長瀬智也とか窪塚洋介とか、佐藤隆太、妻夫木聡とか、みんなあの頃スタート地点にいたから、お互いに切磋琢磨して負けたくないなっていう気持ちもあったんです。あの役がなかったらあきらめていたかもしれない。

-俳優・坂口憲二は『池袋ウエストゲートパーク』によって背中を押された、と。

「演技するってこういうことなんだ」って、初めて小さな答えが見えたんですよ。それまでは自分自身の延長線上で役を捉えていたから、本来の自分と混じってしまって右も左もわからなくなっていたし、もっと言うとビビってたんです。台本通りに、まるでロボットのように台詞を言うしかないと思ってた。“ドーベルマン”は自分とかけ離れていたからこそ、殻を破ることができたんだと思う。入り込みすぎて無意識に叫んでいたことがあったんだけど、それを監督がすごく褒めてくれて、手応えを感じましたね。人生を賭ける価値があるな、と。

-そこから、俳優という仕事に向き合っていくわけですね。演じるという仕事については、どのように捉えていましたか?

「演じていることすら忘れる」というのが究極だけれど、それって難しい。現場って、いろんなことが起きるし、常に意識を張っておかないといけないから、入り込む状況は作りにくいんです。そんななかで、常に気をつけていたのは準備をすること。セリフを覚えていくのは当然で、この人の血液型は何型なのか、出身はどこか、朝は何を食べるのか。そういう台本にない部分を自分で膨らませておくんです。そうすると、本番でも入り込める。この姿勢は、どんな仕事にも繋がるかもしれませんね。

-悪い奴の役をやるために、ものすごい真面目に準備されていたという(笑)。

真面目っていうか、ビビリで小心者なんです。演技が上手い人ってちょっと変態みたいな人が多くて、私生活めちゃくちゃだったりして。今はそうでもないかもしれないけど、俳優や作家って破天荒なほど深みが出る、みたいなイメージがあったじゃないですか。俺にはそういう要素が全然なかったから(笑)。

-すごく坂口さんらしいですね。

ライセンスがある仕事でもないし、当時は自分で「俳優です」って言うのも、ちょっと恥ずかしかったんです。飛行機に乗っても職業欄に会社員って書いてました。今だったら自信持ってやれよって思えるけどね。でも、自分にできることはとにかく一生懸命やろうと思っていました。一時期は与えられた仕事をこなすので本当に精一杯でしたね。

-とにかく人気を博していくわけですが、その裏側はどういった状況でしたか?

ある時から一気に人気が出て、それはありがたいことだけど、実力が全く追いついていなかった。俳優としてまだまだなのに、来る役は月9の主役。20代後半から30代半ばまでは困惑しながら、とにかく必死に食らいついていました。

-葛藤があったんですね。

正直に言うと、結構しんどかったです。スケジュールに追われて、毎日休みなく撮影し続けていました。今日ドラマ最終回の撮影を終えたら明日からまた新しいドラマの撮影が始まる、という状態がずっと続いていて。セリフ覚えて現場行くので精一杯。髪の毛も切りに行けないし、役作りも満足いくまでできない。合間にCMの撮影が入って……。よくやってたな(笑)。

-表舞台に立つ人の多忙な生活と苦悩って、一般的には伝わりづらいじゃないですか。孤独を感じませんでしたか?

孤独もありましたね。現場に行くのが憂鬱なこともあったし、自分が自分でないみたいなことも多くて、それで、最終的にギブアップして休みをもらったんです。およそ12クール、3〜4年ぐらいずっとドラマに出続けていて、最後は倒れるように。その時に自分を見つめ直さないといけないと本気で思いましたね。お休みをもらって最初にやったのがサーフィンでした。

-そうだったんですね。

都会の生活のなかで海のことなんて忘れていたんです。ハワイでは毎日馬鹿みたいにサーフィンやって、日焼けして、そういう俺のことをみんなが好きになってくれたはずなのに、都会に染まって本当の自分がわからなくなっていた。こういう自分を、みんな好きになってくれるのか? 自分で自分を認められるのか? って。ちょうどそのタイミングで、テレビ東京の深夜枠で世界中でサーフィンをする旅番組をやらせてもらえたんですよ。最小人数のスタッフで、本当にリアルなものを番組にしていったんですよね。波が悪かったら波が悪いって話すし、つまらなかったらつまらないって言っていい。市場でまずいもん食ったらまずい、みたいな。それが共感してもらったんですよ。

-その旅で、自分を取り戻していく、と。

海外に行くと誰も俺のことなんて知らない。日本では有名でも、自分なんてなんでもないんだなと思える。水ひとつ買うのも大変だし、お金も両替できない。でも、そこで苦労して手に入れた水がうまかったりするんだよね。そういう体験のなかで、自分のちっぽけさがわかったんです。本来の感覚を取り戻せた。でも、無理に僻地に行けとも思わないんですよ。3駅隣の降りたことのない駅に行ってみるとかも、旅だと思ってるんでね。当てもなく歩くと、知らない世界が待っていて、知らない出会いがあったりして、それがいいなって。

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坂口憲二

The Rising Sun Coffee 代表兼ロースター。1975年11月8日生まれ、東京都出身。A型。1999年より、ファッション誌『MEN’S CLUB』のレギュラーモデルを務める。同年10月に、テレビ朝日系ドラマ『ベストフレンド』でドラマデビュー。以降、俳優業を中心に活動。父は格闘家の坂口征二。2018年3月、特発性大腿骨頭壊死症の治療に専念するため、芸能活動の無期限休止を発表。2019年、The Rising Sun Coffeeを立ち上げ、代表兼ロースターとして活動をはじめる。

Instagram :@therisingsuncoffee

HP:therisingsuncoffee.com

ILLUSTRATION: RYOGA OKAMOTO

INTERVIEW: TAIYO NAGASHIMA

EDIT: KAHO FUKUDA

WEB DESIGN: AZUSA TSUBOTA

CODING: NATSUKI DOZAKI











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