CULTURE
心からわかりあえる友を思い出す『ソウルメイト』
|
『ソウルメイト』
|
|
女性たちの友情の映画、しかも名作と言われる映画と言われてパッと思い浮かぶのは、『テルマ&ルイーズ』『マイ・ベスト・フレンド』『サニー 永遠の仲間たち』あたりでしょうか。テーマがしっかり描かれている映画は、制作された年代を問わず、いつの時代でも求められるものです。
そのなかにこの映画も入れたい──。『ソウルメイト』はそう思わせてくれる映画でした。
主人公はミソとハウン。性格も価値観も育ってきた環境も違う2人ですが、小学生からの大親友。その友情はずっと続いていくと思っていましたが、17歳の夏、ハウンはジヌと出会い付き合うことに……。ずっと一緒だと約束したミソとハウンの運命は大きく変わっていきます。
物語は、ミソとハウンが疎遠になってから16年目のある日から始まり、2人がどう出会ったのか、どんな青春を送ったのか、また疎遠になってからのそれぞれの生活が映し出されていきます。そのなかで重要なアイテムとして登場するのが“絵”です。
2人とも絵を描くことが好きですが、ミソは自由な抽象画を、ハウンは写実主義の鉛筆画を描く、絵にも2人の個性が出ています。その絵にそれぞれの想いが潜んでいるのです。一枚の絵の謎から始まり、過去をたぐり寄せることで見えてくる秘密。その秘密にこそ、この映画のテーマが色濃く映し出されている。
そして、この映画を観た直後に心を埋め尽くすのは、自身にとっての友人のこと。自分とって心からわかりあえる友人=ソウルメイトを思い浮かべると思うのです。この映画の主人公たちがたどる人生と観客自身の人生は、決して同じではないですが、ソウルメイトとは──というテーマを真っ直ぐに描いているからこそ得られる感動です。
| 心の繋がり度 |
★★★★☆
|
| すれ違い度 |
★★★★☆
|
| 泣いちゃう度 |
★★★★☆
|
|
監督
ミン・ヨングン
出演
キム・ダミ
チョン・ソニ
ピョン・ウソク
配給
クロックワークス
2月23日(金・祝) 新宿ピカデリーほか全国公開
Ⓒ2023 CLIMAX STUDIO, INC & STUDIO&NEW. ALL RIGHTS RESERVED.
|
RECOMMEND
グザヴィエ・ドランが描く“好き”に気づいてしまった瞬間『マティアス&マキシム』
NY留学をプレゼント! NYLON JAPAN SonyMusicによる特大オーディション!!
バレンタインシーズン到来♡ 韓国のかわいすぎるハート型スイーツをチェック–韓国HOT NEWS 『COKOREA MANIA』 vol.389
CULTURE NEWS
家族を想いなおす4日間『兄を持ち運べるサイズに』
この機会を逃してはならない『落下の王国 4Kデジタルリマスター』
入れ替わったまま15年、戻れない!?『君の顔では泣けない』