CULTURE
「もしもあの時……」の先にあるラブストーリー『サヨナラの引力』
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『サヨナラの引力』
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あらかじめサヨナラが伝えられている、ハッピーエンドじゃないラブストーリーなんて——。タイトルを見て、そう思うかもしれません。この『サヨナラの引力』は、たしかに、サヨナラ=別れを描いていますが、哀しさや切なさだけではない、前に進むための“サヨナラ”であり、もちろん、そこに至るまでの物語でもあります。
監督は、『82年生まれ、キム・ジヨン』(2020年)で鮮烈なデビューを飾ったキム・ドヨン。今回も、感情の機微を丁寧にすくいとり、ラブストーリーの名作を生み出しました。
物語の主人公は、ゲーム作家を夢見るウノと、建築家に憧れるジョンウォン。演じるのは、ク・ギョファンとムン・ガヨンです。
ウノとジョンウォンは、長距離バスの中で運命的に出会い、恋に落ちますが、若さゆえの抗えない現実の厳しさから別れを選ぶことに。それから別々の人生を歩んでいた二人に、ふたたび運命的な出会いが訪れます。10年の時を経て再会した“現在”の二人が、短いひとときを過ごす中で、かつて過ごした愛おしい日々が映し出されます。
「もしもあの時……」
この思考は、後悔がセットになりがちです。しかし、見方を変えてみると、決して後悔だけではなく——。運命的な出会いも、愛しい日々も、決断したサヨナラも、そのすべてが今につながっている。なぜ二人はその選択をしたのか、その選択によってどんな人生を歩んでいるのか。忘れられない恋をふり返ることで見えてくるものもあります。
サヨナラには、今の自分を形づくる大切な意味があるのだと、ウノとジョンウォンが教えてくれる、大人のラブストーリーです。
| ノスタルジーを感じる度 |
★★★★★
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| 再会後のモノクローム描写度 |
★★★★☆
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| サヨナラの先にある希望度 |
★★★★☆
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監督
キム・ドヨン
出演
ク・ギョファン
ムン・ガヨン
配給
日活/KDDI
2026年7月3日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開中
Ⓒ2025 KC VENTURES CO., LTD AND K WAVE MEDIA LTD ALL RIGHTS RESERVED.
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