CULTURE
小さな姉弟が伝える強烈なメッセージ『LOST LAND/ロストランド』
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『LOST LAND/ロストランド』
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“知る”こと、“知ろうとする”ことが、どれだけ大切なのかを突き付けてくる——。
『LOST LAND/ロストランド』は、難民キャンプで暮らす5歳のシャフィと9歳の姉ソミーラを通して、世界で最も迫害されている民族の一つといわれるロヒンギャ難民の旅路——故郷を追われた幼い姉弟が、家族との再会を願って国境を越えようとする物語です。
そもそもロヒンギャとは、ミャンマー西部に住むイスラム系少数民族。仏教徒が多いミャンマーにおいて差別と迫害を受け、バングラデシュなど隣国に逃げて難民となり、無国籍で不安定な状況にいます。
この映画はドキュメンタリーではないですが、総勢200名のロヒンギャが出演。実話をもとに、容赦のない現実と幻想的な表現が入り混じる世界観を映し出します。ロヒンギャについて知っている人はより深く知ることができ、彼らについて知らない人は、知るきっかけとなる。
この映画の監督・脚本・編集を務めるのは、移民の物語を描いた『僕の帰る場所』、『海辺の彼女たち』で、大島渚賞や新藤兼人賞を受賞し、国内外で注目を集める藤元明緒監督。『LOST LAND/ロストランド』は、世界三大映画祭のひとつである第82回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門にて日本人監督初の審査員特別賞をはじめ、各国の映画祭で受賞を重ねています。
感動する映画は数多くあって、感動にも種類があります。今作の感動は、現実と映画の境界線を行き来する、しかしながら一つの作品としてロヒンギャ難民の置かれた状況を伝えている。その描き方に感動する。
なぜ人は争うのか、なぜ争いはなくならないのか。映画を観て感じるであろうその疑問もまた、この映画が投げかけるメッセージの一つです。
そして、疑問を抱くことによって、自分の置かれた世界の見え方も変わります。遠い国の出来事ではなく、自分ともつながっている。いい未来、希望のある未来、傷つかない未来を願わずにはいられない、大きな気づきを受け取る映画です。
| 姉弟のナチュラルな演技度 |
★★★★★
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| 藤元明緒監督の注目度 |
★★★★☆
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| 争いのない世界を考える度 |
★★★★☆
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監督・脚本
藤元明緒
出演
ムハマド・ショフィック・リア・フッディン
ソミーラ・リア・フッディン
配給
キノフィルムズ
2026年4月24日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、 kino cinéma 新宿、ポレポレ東中野ほか全国ロードショー
Ⓒ2025 E.x.N K.K.
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