CULTURE
杉咲花と志尊淳が伝える“やさしさ”『52ヘルツのクジラたち』
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『52ヘルツのクジラたち』
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家族とは何か──。家族をテーマにした映画は数多く存在します。深くあたたかい愛情を描く作品もあれば、逃れられない苦しさを描く作品もある、いろいろです。
『52ヘルツのクジラたち』は、2021年に本屋大賞第1位に輝いた、町田そのこの同名小説の映画化。
「この〈52ヘルツのクジラ〉の鳴き声は、あまりに高音で、他のクジラたちには聴こえない。だから、世界で一番孤独なクジラって言われてるんだ──」
この作品を象徴するセリフのひとつです。「孤独なクジラ」という言葉が示すのは、複雑な家族関係から解き放たれようともがく主人公の貴瑚をはじめ、母親に虐待され「ムシ」と呼ばれる少年やトランスジェンダーの人たちのこと。
彼らの声なき声を描いているので、その声を直視するのは苦しいかもしれません。けれど、その先に疑似家族というワードが据えられることによって、答えかもしれない道が見えてくる。
そして、この映画の登場人物たちにとって、また自分にとって、家族とは何か、型にはまらない家族があってもいいと、考えさせられる。
声なき声を聴こうとする人たち、声なき声に気づいてもらったことで別の声なき声に気づく人たち。彼らは、苦しみを抱えて生きていますが、優しさの連鎖を生み出していきます。負の感情を押しのけるかのように優しさを強く感じる、ゆえに、この映画を見て欲しいと思うのです。
| クジラに会いたい度 |
★★★★☆
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| やさしさチャージ度 |
★★★★★
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| 杉咲花と志尊淳の演技度 |
★★★★☆
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監督
成島出
出演
杉咲花
志尊淳
宮沢氷魚
小野花梨
桑名桃李
余貴美子
倍賞美津子
配給
ギャガ
3月1日(金)TOHOシネマズ日比谷他全国ロードショー
Ⓒ2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会
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