CULTURE
魅惑の仮面が誘う感動と驚きに満ちた物語『天国でまた会おう』
『天国でまた会おう』
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この映画が観たい!と思う“観たい”ポイントは、俳優・監督・ジャンル・芸術性……その時々で変わるものです。今回ピックアップしたフランス映画『天国でまた会おう』の場合、まずビジュアルに興味を持った人、多いのではないでしょうか。特に仮面! 怪しくも美しいあの仮面には一体どんな物語があるのだろうって!
物語の舞台は20世紀初頭、第一次世界大戦終結の頃。主人公はフランス軍の中年兵アルベールです。戦地で上官の悪事を知ってしまったことで生き埋めにされたアルベールを若い兵士エドゥアールが救い出しますが、その時にエドゥアールは顔に大きな傷を負ってしまいます。
パリに戻った2人に待っていたのは悲しい現実でした──。世間は戦没者を称えるのに帰還兵には冷たく、アルベールは仕事と恋人を失い、エドゥアールは顔半分と声を失い、生きる希望をなくしていました。そんなある日、孤児の少女ルイーズと出会ったことでエドゥアールは持ち前の美術の才能を活かし、口もとの傷を隠すための仮面作りに没頭、希望を取り戻していきます。そして3人は、生きるために何とも大胆な詐欺計画を立て……。
魅惑的な仮面をはじめ20世紀初頭のフランスのファッションや芸術に目を奪われますが、その背景にあるミステリーの面白さ、3人の心の繋がり、エドゥアールの秘密……さまざまな要素がみごとに融合しているのがこの映画の凄いところ。原作者が「完璧に成功した映画化の素晴らしいお手本だ」と絶賛したのも納得! 原作は「その女アレックス」で知られるピエール・ルメートルの傑作小説で、監督(・脚本・主演)のアルベール・デュポンテルと共にルメートルも脚本を担当しています。また、本作はフランスのアカデミー賞と言われるセザール賞で13部門ノミネート、5部門受賞、小説同様映画も傑作です!
ミステリー度 |
★★★★☆ |
仮面の芸術度 |
★★★★★ |
原作もチェック度 |
★★★★☆ |
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脚本
アルベール・デュポンテル
出演
ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート
アルベール・デュポンテル
ロラン・ラフィット
ニエル・アレストリュプ
エミリー・ドゥケンヌ
メラニー・ティエリー
配給
キノフィルムズ/木下グループ
2019年3月1日(金)
TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
© 2017 STADENN PROD. – MANCHESTER FILMS – GAUMONT – France 2 CINEMA ©Jérôme Prébois / ADCB Films
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