CULTURE
目の前の映像と自分の想像で完成する新感覚サスペンス『THE GUILTY/ギルティ』
『THE GUILTY/ギルティ』
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もの凄いド迫力のアクション映画、まるで自分のことのように共感しまくりのラブストーリー、CG
によって映し出される宇宙とか未来とか見たことのないSF映画……映画には色々なジャンルがあって、『THE GUILTY/ギルティ』は一般的なジャンルで言えばサスペンスに分類される。でも、これは味わったことのない新感覚のサスペンスで──。
どんな映画なのかというと、電話から聞こえてくる相手の声と状況音だけで、誘拐事件を解決する物語。緊急通報司令室のオペレーターが受けた1本の通報から物語は動き出すが、その通報は今まさに誘拐されているという女性からの通報で、彼女を救い出すために主人公が奮闘する、というシンプルな設定だ。
この映画の最大の特徴は、スクリーンに映し出されるのは緊急通報司令室のみで、電話の向こう側は描かれない、見えないことにある。観客は通報を受けた主人公と同様に、声と音だけで想像する。電話の相手がどんな人物なのか、どんな危険に巻き込まれているのか、一体どこにいるのかを想像する。声と音から自分自身はどんな映像を頭の中で作り上げるのか……想像力を試される映画なのだ。この描き方は新しかった!
タイトルの“ギルティ”の意味についても、罪の意識があるのは誰なのか、有罪なのは誰なのか、クライマックスに向けて、何が、誰が、どういう“罪” なのかが明らかになっていく。そしてこの映画を観ると、誰かに面白さを伝えたくなって、語りたくなって、「すごく面白い映画があってさ」って勧めたくなる! というわけで、自信を持ってオススメします! 面白いです! 滅多に体験できない衝撃、味わえます!
想像力度 |
★★★★★ |
集中力度 |
★★★★☆ |
新感覚度 |
★★★★☆ |
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脚本・監督
グスタフ・モーラー
出演
ヤコブ・セーダーグレン
イェシカ・ディナウエ
ヨハン・オルセン
オマール・シャガウィー
配給
ファントム・フィルム
提供
ファントム・フィルム
カルチュア・パブリッシャーズ
2019年2月22日(金)
新宿武蔵野館/ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開
© 2018 NORDISK FILM PRODUCTION A/S
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