CULTURE

2018.10.26

温かくて愛おしい青春映画『ライ麦畑で出会ったら』

『ライ麦畑で出会ったら』

どんな青春時代を過ごしてきましたか？　と聞かれて、キラキラした青春を思い出す人もいれば、学校生活のなかでのツラかった出来事、片想いや初めての恋、友だちとのかけがえのない時間……思い出す青春は人それぞれ異なると思います。

映画『ライ麦畑で出会ったら』は、脚本・監督・製作を手がけるジェームズ・サドウィズの高校時代に実際に起きた出来事をベースにした自伝的作品です。

舞台は1969年のアメリカ・ペンシルベニア州。主人公は高校生のジェイミー（アレックス・ウルフ）。学校一冴えなくて周囲とも馴染めず孤独な生活を送っているジェイミーの心の支えはJ.D.サリンジャー著の「ライ麦畑でつかまえて」。自分を救ってくれたその物語を多くの人に知ってもらいたいと自ら脚本を書き、舞台にしようと思いつき、舞台化の許可を得るためにサリンジャーと連絡を取ろうとしますが居場所は掴めず……。そして、ある事件をきっかけに演劇サークルで知り合ったディーディー（ステファニア・オーウェン）と一緒にサリンジャーを探す旅に出ます。

サリンジャーを探し出せるのか、舞台化の許可はもらえるのか、数日間の短い旅でジェイミーはどんな成長をするのか──。ジェイミーの青春を通して見えてくるもの、感じることもきっと人ぞれぞれですが、いろいろあるけどそれが青春だよね、それが人生だよね、でも明日はやって来るから一歩すすんでみようかと、何とも温かい気持ちに包まれる。そんな素敵な青春映画です。

青春度	★★★★★
初恋度	★★★★☆
冒険度	★★★★☆

監督
ジェームズ・サドウィズ
出演
アレックス・ウルフ
ステファニア・オーウェン
クリス・クーパー
配給
東北新社　STAR CHANNEL MOVIES

10月27日(土)、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国順次公開

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