CULTURE
誰もがこのヒロインに恋をする『パティ・ケイク$』
『パティ・ケイク$』
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パティ、23歳。呑んだくれの元ロック歌手の母と車椅子の祖母と3人暮らし。心の支えはヒップホップ音楽。夢は、掃き溜めのような地元ニュージャージーを出てスターになること。
『パティ・ケイク$』は、母と祖母の生活を支えるために仕事を探し、ヒップホップ音楽を愛し、フリースタイルラップ・バトルに挑戦し、ラップで成功を収めようとするパティとその仲間たちの青春物語。どん底から這い上がり、輝いていく──そんなサクセスストーリーは決して珍しくない、むしろ王道だが、王道を描くことで主人公たちが特別な存在として浮き上がってくる。ヒロイン、パティ(ダニエル・マクドナルド)も特別なキャラクターだ。見た目のインパクトを超える歌声に引き込まれ、彼女が紡ぎ出す言葉が突き刺さる。気づくと彼女のラップに魅了されている。この映画のためにダニエル・マクドナルドはラップを猛特訓。「パティの声をみつけるために2年以上の時間を費やした」という魂の叫び、音楽と詩にのせたパフォーマンスは、鳥肌ものだ。
物語も音楽もすべてがオリジナルであることも特別だ。アイデアはジェレミー・ジャスパー監督の体験──「両親と同居して、病気を患った祖父母の世話をしながら寂れた飲食施設でのライブで食いつないでいた」という、監督が23歳のときの日々が基になっている。また、主人公が女性であることにも理由がある。それは、監督を育てたニュージャージーの大きく力強い女性への憧れ。自身が生涯を捧げるヒップホップと人生で出会った女性たちを組み合わせることで、ヒップホップのディーバ、パティというキャラクターが生まれた。
この映画を観て、勇気と希望を持てない人なんてきっといない。力強い青春映画だ。
友情度 |
★★★★★ |
恋愛度 |
★★★☆☆ |
家族愛度 |
★★★★★ |
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監督・脚本・オリジナル音楽
ジェレミー・ジャスパー
主演
ダニエル・マクドナルド
ブリジット・エヴァレット
シッダルタ・ダナンジェイ
ママドゥ・アティエ
サー・ンガウジャ
MCライト
キャシー・モリアーティ
提供
フォックス・サーチライト・ピクチャーズ
配給・宣伝
カルチャヴィル×GEM Partners
4月27日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー
© 2017 Twentieth Century Fox
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