CULTURE
モノクロームの世界で描く伝説的バンドの誕生と青春と恋愛『LETO -レト-』
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『LETO -レト-』
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ポスターがお洒落だから、出ている俳優が好きだから、監督に興味があるから……映画を観るきっかけは、いろいろあって、いろいろでいいと思うんです。今週ピックアップした『LETO -レト-』は、ロシアの国民的かつ伝説的バンド「kino(キノ)」のヴォーカル、ヴィクトル・ツォイを主人公にした音楽映画ですが、ロシアのロックバンドは知らないという人にとっての入口は、なんかお洒落な映画だな、そういう入口でもいい。
というのもこの映画、ほんとにお洒落! 最初から最後までモノクロームの世界で、要所要所に落書きのようなカラフルなアートが重なり合って描かれます。そのセンスが抜群にいい。もちろん物語の軸となる音楽もいい。バンド「kino」の音楽をこの映画で初めて聴く人も多いはずですが、「kino」のヴォーカル、ヴィクトル・ツォイが生み出す曲にも歌詞にも引き込まれる。国は違っても、特に歌詞に込められたメッセージ、たとえば“規制からの解放”のようなメッセージは、今の時代にも大いに響いてきます。
物語の舞台は1980年代前半、ソ連時代のレニングラード。ロックスターを夢見るヴィクトル(ユ・テオ)は、当時、最前線で人気を博していたバンド「ズーパーク」のリーダーであるマイク(ローマン・ビールィク)のもとを訪ねます。マイクは、ヴィクトルが持つ音楽的才能を見出し、サポートし、共に音楽活動を行うように。そんな才能と才能が紡ぎ出す音楽シーンを描く一方で、マイクと妻のナターシャ(イリーナ・ストラシェンバウム)の夫婦の形、そしてナターシャとヴィクトルの間に生まれる恋心も描かれるのですが、決してドロドロした三角関係ではなく、音楽の“才能”をベースにした心の揺れ動きとしてとても新鮮に映るのです。
音楽が持つエネルギーを感じる、青春も恋愛もファッションも感じる。80年代を生きたヴィクトルたちの生き方を通して伝わってくるさまざまなその感情は、観る人の心をきっとワクワクさせてくれるはずです。
※ 映画に登場する曲は公式サイトの「MUSIC LIST」でチェック!
| お洒落度 |
★★★★☆
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| ロック度 |
★★★★★
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| アート度 |
★★★★☆
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監督
キリル・セレブレンニコフ
出演
ユ・テオ
イリーナ・ストラシェンバウム
ローマン・ビールィク
配給
キノフィルムズ/木下グループ
7月24日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
(C)HYPE FILM, 2018
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