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平成が生んだディーヴァiriと、変わりゆく街へ。

感度の高いユース達の心を掴んで酔わせている、平成生まれのシンガーソングライターiri。
ガールズパワーを感じるシティーポップなメロディーに対して、
都会をちょっと離れた逗子に住む彼女が生み出すのは、少し寂しげな影を感じさせるR&B的なリリックと、
底なしのソウルフルな歌声。
そんな彼女は間違いなく、平成のストリートが生んだディーヴァのひとりだ。

世の女性を虜にする韓国人アーティスト《ジェジュン》がNYLON JAPAN5月号の表紙に初登場! 本誌掲載されたiriのスペシャルシューティング&インタビュー抜粋も合わせてCHECKしてね♡

NYLONとiriの出会いは、遡ること2014年に行われたソニーミュージックとNYLONのコラボオーディション『JAM』。
そんな奇跡的な出会いから約5年が経ち、今年3月に待望の3rdアルバム『Shade』をひっさげ、
自身最大規模の全国ツアーを4月に控えた彼女がNYLONに再登場!
 ここではNYLON JAPAN5月号の誌面では載せきれなかった、変わりゆく渋谷の街に溶け込むiriとの
シューティングと共に、ロングインタビューをお届けします。

ーiriさんに誌面に登場して頂くのは久しぶりになると思うのですが、出会いのオーディションの時から今を振り返って思うことはありますか?

そうですね。あのオーディションから全てが始まったという感じなので、3rdアルバムを出すこのタイミングで、またNYLONさんに出させていただけるのは、すごく嬉しいです。


ー私達も嬉しいです! オーディションに参加していた当時と今では、音楽の作り方も変わりましたか?

当時はギターで曲を作って、弾き語りでライブをやっていましたが、今はトラックメーカーさんと一緒に曲を作っています。トラックをもらって、そこに歌を乗せるって言うスタイルが結構メインになってきているので、そう言う面では変わりましたね。


ー今でも、ライブで弾き語りは?

たまにやっています。


—今回のアルバムのリード曲の「Shade」については、どんな思い出が詰まっていますか?

この曲は、大沢伸一さんとスタジオに一緒に入って1から作っていったんですけど、大沢さんが作って下さったベースのトラックをスタジオで聴いた時に、誰か分からないけどいろんな人の“嘆き”みたいなイメージがすぐに湧いたんです。そこからは、その勢いで割とバース部分からさらっと書けて、曲の全体のイメージを作り込みました。


—“嘆き”っていうのは、具体的にはどんな気持ちですか? 

どうしたらいいかわからないみたいな、どうしようもできない気持ちっていうか、どうしたらいいの? っていう感情が湧いたんです。


ー「Shade」のMVも台湾で撮り下ろしていますが、東京と台湾ではどういった違いや印象がありましたか?

台湾でのライブは初めてだったのですが、SNSとかでも台湾の方が曲を聴いてますっていうメッセージを日本語で送ってくれました。日本語を喋れるファンの方が結構居たので、嬉しいことにライブ中も一緒にずっと歌ってくれたり。なので、日本と台湾ではそこまで変わらないのかなと言う感じがしました。

ーiriさんの曲を聞いている人には、夜に聴きたい曲や、昼に聴きたい曲とかが自然にあると思うのですが、作曲する時にどういう所でどう聴いて欲しいとか、イメージしたりすることありますか?

うーん、曲によって違う感じではあるんですが、ライブで聴いて踊ってもらいたい曲もありますし、1人で居る時間にゆっくり聴いて欲しい曲もありますね。


—iriさんは曲を届ける側だと思うんですけど、普段はどんな時にどんな曲を聴いていますか?

東京に居て仕事に行く前は、結構気合を入れる為にどっちかというとアップテンポだったり、ビートが強いものだったり、HIP HOPを聴くんですけど。私は逗子に住んでいるので、仕事帰りとか逗子に居る時は、もうちょっと落ち着いたチルアウトな曲を聴くことが多いですね。


—今はまっているジャンルや、今回のアルバムの中でも意識していた音楽性はありますか?

もともとHIP HOPとJAZZっぽい感じが好きなので、今回ももちろん意識しています。


—NYLONなのでファッションについてもお聞きしたいです。ステージで着たい洋服など、今はどんなファッションに興味がありますか? 

一応ステージに立っている時のアーティストでいる時の衣装と、プライベートの服装は結構分けています。ライブの時は結構ストリートっぽい感じとか、曲のジャンル感が出るものを着ることが多いですね。ライブの時はいつもメンズライクな服装が多いので、プライベートでは女の子っぽい服を着たくなります。


—スカートとかワンピースとかも?

全然着ますよ!


—逆のイメージでした。プライベートではどんな色の洋服を着ますか?

色だと、普段から落ち着いた色の洋服を着ています。

ーNYLON編集部にもiriさんのファンがたくさん居るのですが、私生活では何して遊んでいるのかが想像つかないっていう話をしていて。普段はどういう所で、何をして遊んでいるかぜひ教えてください。

今も逗子に住んでいるので、東京に出て来るまでに割と時間がかかっちゃうので、仕事以外では東京で遊ぶことはほとんどないんですよね。東京の友達と遊んだりとか、ライブに一緒に行ったりすることはたまにありますけど。大体は地元の友達と一緒に遊んでいるのが多いですね。


ー今回の撮影のように、昼間の渋谷の街中に出るっていうことはないですね?

そうですね。仕事以外ではあんまりないかも。人混みが基本的に好きじゃないので(笑)。


ー今行きたい場所はありますか?

去年10月にNYに友達と行って、この間は台湾にも行ったんですが。今は、海外に行きたいかな。台湾はあまり街を見る時間がなかったから、もう1度行きたいな思ってるのと、あとキューバに行きたいな。


—キューバ?! 何をしに行きたいですか?

去年10月に私がNYに行っている時に、ちょうど友達もNYに居たんですけど、その友達はNYの次にキューバに行ってて。キューバに行っている時の写真や映像をいっぱい送ってきてくれたんですよ。それを見たら、めっちゃ行きたくなっちゃって(笑)。普通に路上とかで、おじさん達が楽器を持ってセッションみたいな感じで音を出していて。そこでみんなが踊ったりとかしているんですよね。それが、めっちゃ楽しそうじゃんって。実際にそれを感じにいきたいです。


—そういう行きたかった場所や、そこでの思い出で曲が出来たりすることはありますか?

あんまりそういうのはないんですよね。それこそ、この間NYに行ったら、何か曲が生まれるかなって思ったら、別にNYだからって言う特別なものはなかったなと思って。キューバまで行ったら、さすがに何かが生まれるかもしれないですね。


—最後に4月に始まるツアーiri Spring Tour 2019 “Shade”の楽しみ方を教えて下さい。

新曲をたくさん演奏するので、自分的にもすごい楽しみですし、皆さんにも楽しみにしていて頂きたいなと思います。今回はベーシストとドラムと、キーボードでライブをやります。新しいアルバム自体、今までよりも割と生音が多いので、それをどうライブで再現できているかっていう所にも、注目しつつ楽しんでいただければと思います。


—ライブ楽しみにしています!! ありがとうございました!!

PROFILE.
iri/いり
2014 年NYLON JAPANとソニーミュージックが開催した
オーディション『JAM』で見事グランプリを獲得。
2016年10月には、ビクターカラフルレコーズより
アルバム『Groove it』で瞬く間にメジャーデビュー。
@i.gram.iri


INFO.
ニューアルバム『Shade』が発売中。
大沢伸一、tofubeatsなどがプロデュースやアレンジで初参加した全11曲を収録。
4月26日(金)開催のNYLON JAPAN15周年パーティに出演が決定。




STAFF
MODEL: IRI
PHOTOGRAPHY: TOSHIO OHNO
STYLING: YOKO IRIE(TRON)
HAIR&MAKEUP: MEGUMI KUJI(LUCK HAIR)
EDIT: SAYURI SEKINE
DESIGN: SHOKO FUJIMOTO