CULTURE
エリザベス・オルセン出演のクライムサスペンス『ウインド・リバー』
『ウインド・リバー』
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映画といっても色々あって、現実とは別の世界に誘ってくれるもの、共感して感動を与えてくれるもの、思いっきり笑ってストレス発散させてくれるもの、色々ある。
『ウインド・リバー』はエンターテイメントとしてはクライムサスペンスに分類されるが、観た後に残るのは、知らなかった事実、人間の本当の強さ、怒りや悲しみを乗り越えて生きること……正直、石をのみ込んでしまったかのような、ずしりとした重たさを身体の奥で感じるはずだ。でも、重いけれど「観てよかった」、いや「観るべきだった」と思える、そういう映画。
舞台はネイティブアメリカンの保留地ウインド・リバー。雪深い山岳地帯で、野生生物局の白人ハンター、コリー(ジェレミー・レナー)が、ネイティブアメリカンの少女の死体を発見したことから物語は始まる。その少女は裸足で薄着、血を吐いた状態で凍りついていた。コリーが奇妙に思ったのは、発見現場から5キロ圏内に民家はなく、なぜ少女は雪原で息絶えたのかということだった。そして、FBIの新米女性捜査官のジェーン(エリザベス・オルセン)と共に事件を捜査するなかで、衝撃の真実が明らかになる──。
「この作品は成功しようが失敗しようが、作らなければならない映画だった。」熱意と覚悟のあるこの言葉は、監督・脚本のテイラー・シェリダンのもの。本作が初監督作となるが、『ボーダライン』『最後の追跡』の脚本家であり、その2作と『ウインド・リバー』は“フロンティア3部作”と呼ばれ、いずれも現代社会の潮流から忘れ去られた人々に光を当てた作品だ。そこには、多くの人に“知ってほしい事実”が描かれている。
コリーとジェーンを演じるジェレミー・レナーとエリザベス・オルセンは、マーベル・シネマティック・ユニバースのホークアイとスカーレット・ウィッチ役に続く競演、それも見どころになっている。
コリーの勇敢度 |
★★★★☆ |
ジェーンの成長度 |
★★★★☆ |
一生記憶に残る度 |
★★★★★ |
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監督・脚本
テイラー・シェリダン
出演
ジェレミー・レナー
エリザベス・オルセン
ジョン・バーンサル
配給
KADOKAWA
7月27日(金)より角川シネマ有楽町ほか全国ロードショー
© 2016 WIND RIVER PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
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