『SR2 サイタマノラッパー2 ~女子ラッパー☆傷だらけのライム~』

  


©2010「 SR2」CREW                                                             photographer kazunobu yamada

5人組女子ラップグループB-hackの中心メンバー
アユムを演じる山田真歩をCHECK IT OUT!





  「シュッシュッシュッ」。一度聞いたらついつい口ずさみたくなるこのフレーズは、本作の主人公である5人の女性ラッパーB-hackのテーマソング『ワック♪ワック♪B-hack』のキラーフレーズ。山田真歩演じるアユムを はじめ、B-hackのメンバーはみな正真正銘の女優達。この映画のために、ラップの猛練習を積んだそう。「土日に集まって、みんなで『役作りどころじゃないよね』っていうくらい、ひたすらラップの練習をしてました。ラッパーの方に教えてもらって、それを 見た入江監督にダメ出しされて凹んで帰る、の連続でした。特に私は 『え? 真歩が歌なんて大丈夫なの?』と心配されるほど、自他共に認める 音痴だったので……。でも、ある時から『リズムに乗せて地声でしゃべる』 一人芝居の感覚に切り替えたら、おもしろくなって。ポイントは、上目線。イキがって歌ったらラップっぽくなるんです」。

アユムは高校卒業後、地元群馬で実家のこんにゃく工場を手伝う27 歳。彼氏なし、夢なしの“レペゼン中途半端”な現状を打破すべく、10年ぶ りにB-hackのメンバーに「ライヴやろうよ」と呼びかける。しかし、5人それぞれに、女子ならではの問題が振りかかりーー。本作は、『SRサイタマノ ラッパー』が自主映画ながら国内外の映画祭で評判となった、入江悠監督のSRシリーズ第2弾。“New York Asian Film Festival”での上映も決定し、監督、出演者、スタッフ達は前作以上の手応えを感じている様子。 酔っぱらった山田真歩が中目黒の居酒屋で居合わせた客にチラシを配り、「おもしろいから観た方がいいですよ」「社員200人? 会議なんてみんなですっとばして、全員で映画観に来てください!!」と、上目線の宣伝活動をしているというウワサがその証拠。

「いやー、シラフで聞くとひどいこと言ってますね……(笑)。関わった自 分としては不安でありつつ、めちゃくちゃおもしろいですよ! という気持 ちもありつつ、揺らいでます。でも理想と現実のギャップというか、現実の自分とどうつきあうかを考えている人には共感してもらえる気がします。たぶん、みんなそうですよね?」。
彼女自身、大学卒業後フリーター→就職→芝居がしたくて退職→映画 主演→ハローワーク初体験と、人生格闘中の28歳だ。

「映画祭で観てくれた40代の女性が、『すごく身につまされた』といってくれて。うれしかった反面『一生悩むのか……』と(笑)。今は、こういうおもしろい作品にまた関わるために、自分を磨くしかないなと思ってます」。

女子である限り一生続く理想と現実の葛藤。しんどいときは、「シュッシュッシュ♪」のフレーズが気分をあげてくれるはず!


【PROFILE】
山田真歩:1981年生まれ。大学時代、学外の中央大学第二演劇研究会 に入会。ケラリーノ・サンドロ ヴィッチ作『青十字』出演、東 京乾電池の研究生、出版社勤 務を経て『人の善意を骨の髄ま で吸い尽くす女』(加藤行宏監行宏監 督)で映画デビュー

監督:入江悠(日)95分 6月26日、新宿バルト9ほか、全国順次ロードショー